第23回栃木県更年期研究会。
特別講演 Y先生 ホルモン補充療法ガイドライン
HRT製剤の歴史の話が面白かった。
とくにPremarinの語源。Pregnant+Mare+Urin。
文字通り妊娠+牝馬+尿だそうだ。
Mare(マーレ)はラテン語の「海」という発想しかなかったのだが,
よくよく見ると「メア」とも読める。そうか,ナイトメアのメアか。なるほど。
後でWiki検索してみたら,ゲルマン語系列では繁殖用牝馬ということらしい。
ちょっと得した気分になった。
最近,何事にも歴史ありということでいろんなことが結構気になる。
Y先生は,チューレン大学シャーリー教授(1977年視床下部ホルモンの研究でノーベル賞)
のとこに行ってたことがあるらしい。
更年期エストロゲン製剤の治験に関与してきたらしいが
2004年のWHI試験中止の影響をもろ受けた。
日本更年期医学会も同様。
いろんなサブ解析とかやらでなんとか2007年あたりからまた復活しつつあるらしい。
ここで一度ガイドラインでテコ入れを と.....
また続々とエストロゲン製剤の投入が始まる…..。
まあ,第2回日本更年期医学会(いつに間にか研究会を入れて9回目となっていた。
今年は24回目らしい。学会になってからは17回目?)を主催したり,
うちは前ボスの時代,結構更年期医学会の成立から深くかかわっていて
今や,生殖内分泌でも更年期医学が一つのサブスペシャリティとなったことは
喜ばしいこと。かな?もうちょっとアピールしとかなきゃ。