11月 072009
 

第23回栃木県更年期研究会。

特別講演 Y先生 ホルモン補充療法ガイドライン
HRT製剤の歴史の話が面白かった。

とくにPremarinの語源。Pregnant+Mare+Urin。
文字通り妊娠+牝馬+尿だそうだ。
Mare(マーレ)はラテン語の「海」という発想しかなかったのだが,
よくよく見ると「メア」とも読める。そうか,ナイトメアのメアか。なるほど。
後でWiki検索してみたら,ゲルマン語系列では繁殖用牝馬ということらしい。
ちょっと得した気分になった。

最近,何事にも歴史ありということでいろんなことが結構気になる。
Y先生は,チューレン大学シャーリー教授(1977年視床下部ホルモンの研究でノーベル賞)
のとこに行ってたことがあるらしい。
更年期エストロゲン製剤の治験に関与してきたらしいが
2004年のWHI試験中止の影響をもろ受けた。
日本更年期医学会も同様。
いろんなサブ解析とかやらでなんとか2007年あたりからまた復活しつつあるらしい。
ここで一度ガイドラインでテコ入れを   と.....
また続々とエストロゲン製剤の投入が始まる…..。

まあ,第2回日本更年期医学会(いつに間にか研究会を入れて9回目となっていた。
今年は24回目らしい。学会になってからは17回目?)を主催したり,
うちは前ボスの時代,結構更年期医学会の成立から深くかかわっていて
今や,生殖内分泌でも更年期医学が一つのサブスペシャリティとなったことは
喜ばしいこと。かな?もうちょっとアピールしとかなきゃ。

 Posted by at 10:55 AM

  3 Responses to “Premarin”

  1. 更年期研究会面白かったようですね。

    僕も、将来を考えると押さえておきたい分野なので
    参加したかったです。

    歴史は、どんな分野でも興味深いものですね。
    更年期医学会の成立とうちとの歴史も今度教えてください。

  2. コメントありがとうございます。
    現在,岩波の同時代ライブラリーで「ノーベル賞の決闘」(絶版)というのをアマゾンで1円で(送料340円)購入,読書中です。
    これは,1977年の視床下部ホルモンのシャーリーとギヤマンのノーベル賞争いを描いたものだそうで,読了したら感想をUPします。
    HIVにしろ研究者の先陣争いはドラマですねぇ。
    ぜひとも大学院生には頑張ってもらいたいところですが,
    医師はやっぱり臨床が一番ですかねぇ....

  3. 送料の方が高い本って面白いですね。
    絶版の本も購入できるのですね。
    便利な世の中です。

    やはり、研究者はがつがつしてなくてはいけないのでしょうか。
    山中教授も、自分にあるのはプレゼン力だといってました。

    研究は興味深い分野ですが、一生はやれないと思いました。
    また、臨床でよろしくお願いいたします。

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