Transfusion Related Acute Lung Injury 輸血関連急性肺障害
輸血中~6時間以内非心原性の肺水腫を伴う呼吸障害。抗顆粒球,抗HLA抗体の有無。
乳がんの化学療法のFEC100(5FU+エピルビシン+シクロホスファミド)を受けた患者で
抗癌剤投与の副作用として起こる口内炎(口腔粘膜炎)に、
胃炎や胃潰瘍の治療薬であるレバミピドが有効?
1984年?Dr. Harald zur Hausen氏,ヒトパピローマ・ウイルス(HPV)と子宮頚癌。
2008年 ノーベル医学生理学賞。
ワクチン開発業者の後押しがあったそう?
「そを三者という」 というのはどういう意味であろうか。 ふと思い出したため少しネット上で調べてみた。 こういうことを初めて聞いたのは,学生時代の医学史の講義だったと記憶している。 江戸時代以前は,医者というのは生産を目的としない下賎の職業であり, 士農工商を外れたアウトカーストだったと。 ネット上では士農工商の工あたりだとか,僧侶や公家と同じく士より少し格下ぐらいという意見もあった。 また近年は予備校の先生あたりがずいぶんと肯定的にとらえた意見として五者なる考え方もあるようだが。 本来医業はそもそもかなりシャーマンで呪術的なものであり,その意味ではカーストを外れたものであろう。 江戸時代でも,免許制度はなく,今日から医者だと言えば医者になれたようである。 しかしながらそこには職能集団としてのギルドがあり,医業自体も何何派といった流儀があったようだ。 また身分に置いても,江戸時代以降はそれぞれの階級において特権的にふるまう様になり, 士族階級においては,御典医集団などは準士族,町人階級においては町医者などの準町人, カースト外ではかなりシャーマンな存在だったと思われるが, 結局純粋にどの階級に属していたわけでもなく, 属している階級によって医者といっても同じ職業といえるかどうかすらも疑問である。 江戸末期に西洋医学が入ってきてから,すでにヨーロッパでは職能集団としてある程度の社会的地位があったっために,日本でも次第に社会的地位が上がってきたようだ。 太平洋戦争前後を挟んで過去最高のステータスとなったが,戦後の国民皆保険に縛られ, 自由業というポジションを手放し,赤ひげ医者も消滅した。 現代では公共性の強い職業として,国家管理がますます厳しくなる方向にあり, サラリーマン化し,モチベーションを保つのが難しい職種となった。 とはいえまだ仕事もあり,恵まれているようにも思えるが,医師増産時代も,もうそこまで来ている。 まあ,どんな時代においても,人が相手の人気商売としてとらえれば,三者であることには違いないが, 他の二者と比べて腕が悪ければ,人が死ぬと考えると,三者っていうのはちょっと違うかも。 今思えば,医学史の恩師が言いたかったのは,謙虚であれということに本質があるのかも。
第19回 骨盤外科機能温存研究会 に幹事,世話人代理としていった。
本年は青森の病院の外科医局の主幹で浅虫温泉まで。
青森は遠い。早くて3.5時間,遅くて5時間もかかります。
新幹線はやてが八戸まで行くのであるが,
大宮から先は,仙台まで止まらないので必ず仙台乗換えが入る。
結局幹事会に間に合わないので前日午後から
おかげで若干のんびりできたが,婦人科の演題はTVMの一題のみ。
まあ,B大の教授に誘っていただいて,演題を出していたS医大の先生と3人で
土曜日は0時ぐらいまで飲んで歓談できたのがせめてもの救い
これがなければ何のために青森まで行ったんだか分らない。
こういう骨盤底疾患の学会は,もう一つ女性骨盤底にしぼったものもあるが,
うちは,最近は癌の手術だけで手いっぱいな状況。
海外ではurogynecologyに教科書的には,1章まるまる割いてたりするんだが...
手術としては面白いところなんだけど。
別にポピュラーというわけではない。pelvic organ prolapse の略である。
半日,学生の講義準備,試験問題づくりに費やしてしまった。
性器の位置異常ということでこの分野へくるわけであるが,
結構欧米と本邦の差がある。
講義するからには,しょうことなしにまた少し調べてみると,
本邦では欧米に比べintercourseが高齢者ではほとんどなくなることが,
VTH+plasty手術(膣が狭くなる)が標準である理由とされていた。
どうなんでしょう?
教科書的にも欧米のtextではurogynecologyがほぼ一章分まるまる費やされている。
手術としては面白い分野なのですが,産婦人科のみならず医療崩壊の昨今,
やっぱりどうにもならないんでしょうねぇ。
問題はどこまで教えたらいいのってことなんだが…
葉酸代謝拮抗剤。主に悪性胸膜中皮腫,非小細胞性肺がんに対する治療薬。イーラーリリー開発・製造・販売、商品名はアリムタ® (Alimta®)。MTAと略。開発コード名はLY231514。ペメトレキセドナトリウム水和物は白色~微黄色または黄緑色の凍結乾燥された結晶性の粉末であり、化学式は C20H19N5Na2O6・7H2O、分子量は597.49 g/molである。これを溶解して点滴静注で使用する。日本においては、2007年1月4日悪性胸膜中皮腫治療薬として製造販売承認。同年薬価基準収載し、アリムタ®注射用 500mg 1バイアルで240,649円。
週一回,近所の病院に午前中だけ外来をやりにいっている。
以前ここは分娩でならした病院だったが,数年前に分娩取り扱いも止め,
現在はそこのドックのためにのみ2回/週,外来を開けている。
6月からこの病院のある市のがん検診が始まったため,
本日も5人ぐらいやってきたはいいが,
報告伝票がいきなりベセスダに変っていた。
実は今年から婦人科癌の細胞診にベセスダが導入されるとは聞いていたが,
いきなり報告書がこれかよってあわてた。
実はこの病院では婦人科の常勤がいなくなったのだが,
細胞診伝票はまだベセスダ対応にはなっていない。
しかしながら,最終判定は自分がやっているわけで,
さっそく細胞診検査の担当者と急きょ協議,
コメントでベセスダの判定を入れてもらうことにした。
いくつか問題点があるのでなんとかしなければならない。
まずは伝票の問題。
以前は地域の基幹病院だったので独自の伝票を使用していること。
これをベセスダに対応させることは病理医と要相談。
標本の適否の問題。
通常通りやっても10%程度は不適と判定された場合再検査はどうする?
再検査の費用は,医療機関?それとも市?とりあえず確認してもらう。
HPV検査をどうするか。
ASC-USの場合HPV検査をやるか,6M以内の細胞診。
保険適応もないし,まだ導入もしていない。
とりあえず自費設定をいくらにするか,病院に決めてもらい外注に出すことで。
一応保険外で¥5000-6000かかるので,説明して希望者のみにすることに。
以上はとりあえず。
根本的には液状検体の問題。
実はこれには,標本作製などにかかわる数百万単位の器械がいる。
これは病院の体力と病理の先生が大きくかかわるので検討課題。
コスト問題も考えて,細胞診採取は綿棒を使用していたのだが,
標本不適が多くなる気もするのでブラシに戻すか。
現実的に,従来の日母方式で充分問題はなかったのだが,
学会のお偉方と,お役所仕事でいきなり導入され
施設の対応状況もまちまち。
しばらくは混乱しそうである...