5月 312009
 

本日は午後から地方会の総会。
われわれの業界は全国組織が2つ。この辺の事情はいわゆる大人の事情?
今となってはかなりめんどくさい。会費も高いのでなんとかならないかなぁ。
一応今年から何とか委員ということで出ないとまずいと思って遅れないように。
まあ研修会もあるのでそれなりにまったくの役に立たないという会合ではないのだが。
やっぱり中堅、若手は少ないのもあるが、来ない。

研修会は、周産期関係のI先生。
1991年にM県に行って、周産期のシステムをオーガナイズしたそうだが、
明確なストラテジーが当初からあったようにお話があったが
それが事実ならやはりすごい。
周産期分野、臨床研究分野で明確なストラテジーを描いて
臨床、教育、研究分野でしっかりとしたビジョンをもとにした成果。
もうこんな年寄りより、若い人に聞いてもらいたかった話。

腫瘍のF先生も明確なビジョンがあるオーガナイザーだと思ったが、
I先生も負けず劣らずというところでしょうか。

人をオーガナイズしてモチベーションを上げるということがいかに難しいか。

やっぱり何かは犠牲にしているんだろうか…

それとも何でも持っているんだろうか…..

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5月 222009
 

大宮ソニクシティでGOTIC(Gynecologic Oncology Trial and Investigation Consortium of North Kanto)が一般社団法人としてのスタートをきった。

ここ10年で癌治療はEBMを重視した臨床試験の方向へ大きく舵をきった。
関東では,これまでも大学ベースの臨床試験グループは存在したものの
本格的な地域グループは存在しなかった。
一つには利害が絡まない強力なオーガナイザーがいなかったせいもあるが,
なんとか人を得てスタートできた様である。

今後はプロトコールの段階で様々な思惑が表に出るだろうが,
多少押さえてもらって,いい試験が組めればと思う。

結局,最終的に患者さんのためになればいいのだが….

5月 212009
 

以下 CDCガイドライン。

http://www.cdc.gov/flu/professionals/infectioncontrol/pdf/peri-post-settings.pdf

1957年以前は何らかの免疫があるとの可能性が言われています。
スペイン風邪HINI,アジア風邪H2N2で主流のウイルスが変わったということで。
自身,ちょうど57年生まれ,微妙。

神戸の第一号の全遺伝子配列が解明されたとのことで
アメリカのものとはすでに16か所の変異があるとのこと。
いつ強毒型に変わってもおかしくない?

またやっとPCRプライマーが全国へ配布されたとのこと。
関東の戦いはこれからです。

5月 122009
 

誕生日一か月前になったので免許の更新へ。

前回は一時停止違反で青免許だったが,今回は金免許復活。
おかげで1時間足らずで更新終了。

今回は転居したので住所を変更。
今年からICチップが入ったとのことで,本籍の記載がなくなった。
ICチップ入りのカードってものにお初にお目にかかったが,
今のは表面上はわからないんだぁ…
本籍の入った免許の控えを取るには,そのための器械に暗証番号を打ち込む。
どっちにしろ本籍はとうに変ってるのだが,
出生地の住所を記憶しておくのに,免許の本籍は変更していない。
本籍入りの免許コピーは何に使うんだろ?
また,普通車が中型車って区分に変わっていた。

そろそろ老眼きつくなってきたので視力検査がちょっと不安だったが
らくらく?パス。でも左目の視力が少し落ちてる感じ
5年後の更新はどうだろう。

 Posted by at 6:14 PM
5月 092009
 

市の医会の教育及び特別講演

とくに目新しいところはなかったが,再確認に
妊娠中の卵巣嚢腫チョコレートの脱落膜様変化
ドップラーのスペアリングエフェクトなど

今回の初期研修の先生,沖縄のS先生,J大K先生など
最後までいてくれてた

それにしてもうちの中堅どころは来ない

仕事だと考えればつまらないYO w

4月 202009
 

東京ミッドタウン 婦人科VTE予防サミット

まあこんな会議でも少しはためになります。

覚書

1. 簡易クレアチニンクリアランス計算式

CCr=(140-age)×BW(kg)/72×SCr(mg/dl)

 肥った人、女性
  上の式×0.85

2.プロテインC欠乏 日本人に多い

3.D-ダイマー 腹水が多いと上昇当てにならない。

4月 102009
 

現在勤務しているのはれっきとした大学病院の周産期センター。
新年度スタートして先週は学会のため実質は今週から。

周産期部門は日勤帯,わずか5人が病棟担当医。
そのうち3人は私も含めロートルで
それぞれの専門外来など外来中心。満足に病棟業務ができるかどうか
実質4人足らずぐらいの勘定となる。
1人頭の適正分娩件数が100人ならば,実質400人前後であれば...

一昨年はおよそ1000件の分娩。
昨年からとうとう分娩制限を開始して,
昨年度は800件ぐらいにはなるという。

4月に入り今のところ病棟はガラガラでやっていけてるが,
どれぐらい分娩件数になるかは不明。
このまま行ってくれなければかなりやばいかも。

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4月 012009
 

本日より新年度,結構忙しい。

本日,別のルートからクレームがつく。
仕事の内容としては接客業に近い部分もあるが,
本人としてはよくいえばフランク
悪く言えばぶしつけな話し方をする。
それについてはときにクレームが来くる。
実際人前では平然を装うが,結構へこんでいる。
反省すること,思うこといろいろあるが
万人にいい顔するのは難しいし,
一度だけで判断されるのもかなわないのも確か。

切り替えが大事。

3月 182009
 

子宮筋腫には現在いろいろな治療法があります。
ある程度の侵襲(少なくとも体を傷つける)が加わるものとして,
1.おなかを切開して子宮を全部取ってしまう複式子宮全摘術,
2.膣から子宮を摘出する膣式手術
    (基本的にはお産をした人,赤ちゃんの頭が出たぐらいだから)
3.腹腔鏡(内視鏡)下の手術,補助的に使用して膣式に取る方法もあります。
4.股からカテーテルを入れて子宮動脈からの栄養血管を止める方法
5.子宮の中にできた筋腫を削る方法
6.その他,超音波による方法
など様々な治療法が考えられます。
もちろんそれぞれには手術を正当化する厳密な適応が必要ですし,
その方法でしかやれないというものもあるでしょう。

いざ,こういう治療が考慮されたときにどの方法を選ぶのが一番いいのでしょうか。
現在の国民皆保険による治療はこの少子高齢化,国家財政の大赤字,
医療費削減の流れの中でまあ意外と考慮されてると思います。

保険診療を最低限のセイフティネットだとすると,
まずいろんな使い捨て機器を使いコストを喰う腹腔鏡手術などは
適応する必要さえないといえますが,
(実際には開腹による子宮全摘術よりも高い保険点数を払ってくれる,基本コストは高くつく)
問題は保険適応されたがゆえに,必要器材のコストはすべて医療機関が負うことです。
他にも手術室の占有時間が長くなるなどのデメリットは大きい。
(保険診療と自費診療は同時に行ってはいけないのが原則なのです)
誰しも自分が最高の医療,ゴッドハンドにかかりたいと思うのはやまやまですが,
結局のところ誰かがコストを払っているのであって,
保険診療という枠内で縛られてしまった医療期間はその総量規制の中で
疲弊していくだけなのです。

本音を言えば手術をせざるをえない子宮筋腫は,皆保険の包括医療の中では
腹式子宮全摘のみを代表として包括点数にして,
そのほかの外科的治療の包括部分は保険から出るようにして,
施設ごとに力量に応じてオプション料金を自費でとるというのは間違ってますか?

たぶん医療の平等性は損ねると思いますが,
そうでもしなければやっていられない状況に医療機関は陥っています。

 Posted by at 7:20 PM